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【糖尿病診療ガイドライン2024】SGLT2阻害薬,GLP-1受容体作動薬は大血管症の抑制に有効か?[ガイドライン・インフォメーション]

登録日: 2025.12.09 最終更新日: 2025.12.09

前澤善朗 (千葉大学大学院医学研究院内分泌代謝・血液・老年内科学准教授)

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UKPDS研究やDPP-4阻害薬の心血管アウトカム研究の結果から,血糖降下薬による心血管イベントの抑制は困難と考えられてきたが,SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)はこれを覆すエビデンスをもたらした。

EMPA-REG OUTCOME ,CANVAS,DECLARE-TIMI 58では,SGLT2阻害薬により心血管イベントが14~17%抑制された。メタ解析においても同様の結果であり,さらに多くの研究よりSGLT2阻害薬は特に心不全の抑制に優れることが明らかとなった1)。加えて糖尿病の有無を問わず,左室駆出率(LVEF)の低下した心不全,LVEFの保たれた慢性心不全を対象としたDAPA-HF,EMPEROR-Reduced,EMPEROR-Preservedにおいても,SGLT2阻害薬は心不全増悪を抑制した2)


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