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丹毒,蜂窩織炎[私の治療]

登録日: 2024.12.28 最終更新日: 2025.11.26

中野尚美 (自治医科大学皮膚科学教室) 小宮根真弓 (自治医科大学皮膚科学教室教授)

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▶治療の実際

【軽症例】

一手目 オーグメンチン250RS配合錠(クラブラン酸カリウム・アモキシシリン水和物)1回1錠1日3回(毎食後)

二手目 〈処方変更〉ケフレックス250mgカプセル(セファレキシン)1回1カプセル1日3回(毎食後)

三手目 〈処方変更〉ダラシン150mgカプセル(クリンダマイシン塩酸塩)1回1カプセル1日4回(6時間ごと)

【重症例(入院加療)】

一手目 ユナシン-Sキット静注用(アンピシリンナトリウム・スルバクタムナトリウム)1回3g 1日2回(静注)

二手目 〈処方変更〉セファメジンα点滴用キット(セファゾリンナトリウム水和物)1回1g 1日3回(静注)

三手目 〈MRSA感染を強く疑う場合,処方変更〉バンコマイシン点滴静注用(バンコマイシン塩酸塩)1日2g(1回0.5g 6時間ごと,または1回1g 12時間ごと)(静注)

▶専門家へのコンサルト

顔に突然出現する紅斑は,接触皮膚炎,帯状疱疹,血管性浮腫などとの鑑別が難しい場合がある。一方,下肢に突然出現する紅斑では,うっ滞性皮膚炎や深部静脈血栓症などが鑑別疾患に挙げられる。抗菌薬で効果が得られない場合や診断に迷う場合は皮膚科への迅速なコンサルトを検討する。

【参考資料】

▶ 盛山吉弘:日皮会誌. 2020;130(11):2361-6.

▶ 石田景子, 他:総合診療. 2023;33(7):794-8.

▶ Kwak YG, et al:Infect Chemother. 2017;49(4):301-25.

中野尚美(自治医科大学皮膚科学教室)
小宮根真弓(自治医科大学皮膚科学教室教授)


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