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完全内視鏡下脊椎手術(FESS)の現状と今後の展望について

登録日: 2024.09.05 最終更新日: 2026.02.21

笹森 徹 (札幌麻生脳神経外科病院機能外科センターセンター長) 秋山雅彦 (札幌禎心会病院脊椎・脊髄末梢神経センターセンター長)

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FESSの最大の利点は従来の開創術に比較して小切開で,軟部組織・筋肉への侵襲が少なく,通常術後3時間程度で離床・歩行を開始し,早期退院・社会復帰が可能なことです。当院では手術はすべて全身麻酔で行い,術後3時間での離床,翌日術後MRI・リハビリ評価・運動療法指導を行います。原則として腰椎椎間板ヘルニア・椎間孔狭窄・頸椎症性神経根症では3泊4日,腰部脊柱管狭窄症・腰椎すべり症では4~7日間程度の入院とします。術前神経症状が重度な場合には病状に応じて入院リハビリテーションを延長しています。現在,椎間板ヘルニア手術は再発を含め原則として全例で,腰部脊柱管狭窄症手術は2椎間まで,除圧固定術は1椎間までをFESSの適応としており,これら以外は開創術を行っています。2023年は脊椎手術151件中110件(72.8%)がFESSでした。

現状では,FESS中に硬膜損傷を生じた場合には術中開創術への切り替えになることもあり,今後の適応拡大および術中のトラブルシューティングのための手術手技や手術機器の改良が必要です。またFESSは手術手技習得のための学習曲線が厳しく,普及のためには効率的な教育システムも重要です。

【回答者】

秋山雅彦 札幌禎心会病院脊椎・脊髄末梢神経センターセンター長


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