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尖圭コンジローマ[私の治療]

登録日: 2024.03.29 最終更新日: 2026.02.21

荒川創一 (井口腎泌尿器科亀有院長)

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ヒト乳頭腫ウイルス(human papillomavirus:HPV)6型または11型による性感染症であり,性器に疣贅(イボ)を形成する。

▶診断のポイント

男女を問わず,外性器皮膚面,外尿道口,腟壁,子宮頸部に通常は痛みもかゆみもない疣贅ができていることを視診で確認するのが診断のポイントである。疣贅の表面は粒状で,全体の形は乳頭状,ドーム状,鶏冠状,カリフラワー状など様々であり,数ミリから放置して指頭大あるいはそれ以上となる。色調は淡紅色,褐色,黒色など多岐にわたる。

多発性,散在性に認められることが多く,小さな病変は1mm程度の半球状の形態をとる。皮膚面のみならず,女性では腟壁,子宮頸部,男性では外尿道口部に形成されることがある。尿道粘膜に発生することもある。時に肛門周囲にみられるが,肛門性交のない場合でも自己感染で肛門周囲に発生することがある。他方,男性同性間性的接触者の肛門性交で肛門内に病変が疑われる場合は,肛門鏡での観察が必要となる。女性では腟鏡での観察も重要となる。

いずれの場合でも視診が決め手である。感染者との性交渉から3週~8カ月(平均2.8カ月)の潜伏期を経て生じるので,忘れた頃に発症することが多い。

【鑑別診断】

男性では真珠様陰茎小丘疹(陰茎・亀頭の辺縁にびっしりと配列する1mm程度の小結節),女性では腟前庭乳頭腫症(腟前庭や小陰唇の縁に沿って線状に配列する3~5mm程度の小結節)との鑑別を要する。これらは生理的な変化であって放置して差し支えない。

前期梅毒の第2期病変である扁平コンジローマとの鑑別も重要である。本病変は肛門周囲が好発部位であるが,時に外陰部皮膚面や陰囊にも発生する。疑わしい場合,血中梅毒抗体検査(RPRおよび梅毒トレポネーマ抗体)が肝要である。

その他,性器ボーエン病などの悪性疾患とも鑑別が必要であるが,その詳細は成書に譲る。


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