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2型糖尿病の薬物療法(経口薬)[私の治療]

登録日: 2023.09.01 最終更新日: 2026.02.21

山内敏正 (東京大学大学院医学系研究科内科学専攻生体防御腫瘍内科学講座教授/同大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科科長) 庄嶋伸浩 (東京大学大学院医学系研究科内科学専攻生体防御腫瘍内科学講座准教授/同大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科)

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2型糖尿病は,インスリン分泌低下やインスリン抵抗性をきたす素因を含む複数の遺伝因子に,過食,運動不足,肥満,ストレスなどの環境因子および加齢が加わり発症する。

▶診断のポイント

高血糖の慢性的な持続を確認して診断する。早朝空腹時血糖値126mg/dL以上,75g経口血糖負荷試験で2時間値200mg/dL以上,随時血糖値200mg/dL以上,HbA1cが6.5%以上のいずれかが確認された場合を糖尿病型と判定する。糖尿病型を,別の日に再確認できれば糖尿病と診断できる。また,血糖値とHbA1cを同時測定して,ともに糖尿病型であれば糖尿病と診断できる。口渇などの症状や糖尿病網膜症がある場合は,血糖値が糖尿病型であれば,糖尿病と診断できる。

▶私の治療方針・処方の組み立て方

糖尿病の治療の目標は,健康な人と変わらない日常生活の質の維持,健康な人と変わらない寿命と生活の質を確保することであり,糖尿病細小血管合併症および動脈硬化性疾患さらには脂肪肝,歯周病,認知症,フレイルなどの発症・進展を阻止することが重要である。そのためには,低血糖や体重増加に注意して,早期から厳格に血糖管理を行うことが長期の合併症予防に重要である。

HbA1c 7.0%未満を合併症予防の目安として,年齢,罹病期間,臓器障害,低血糖の危険性,サポート体制などを考慮し個別に目標値を設定する。J-DOIT3(Japan Diabetes Optimal Integrated Treatment study for 3 major risk factors of cardiovascular diseases)研究により,血糖,血圧,脂質を現行の目標値より厳格にコントロールすることで,血管合併症をさらに抑制できる可能性が明らかとなった。


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