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固形臓器移植後感染症診療のポイントは?

登録日: 2022.09.05 最終更新日: 2026.02.21

庄司健介 (国立成育医療研究センター 小児内科系専門診療部感染症科医長) 岡本 耕 (東京大学医学部附属病院感染症内科特任講師)

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固形臓器移植後感染症診療のポイントについてご教示下さい。東京大学医学部附属病院・岡本 耕先生にご解説をお願いします。

【質問者】

庄司健介 国立成育医療研究センター 小児内科系専門診療部感染症科医長


【回答】

 【移植からの時間や移植臓器によって想定すべき感染症が異なる】

わが国で行われている固形臓器移植としては,主に腎移植,肝移植,心移植,肺移植があります。日本移植学会によると,2020年には全国で2265件の移植が行われ,内訳は腎移植1711件,肝移植380件,心移植68件,肺移植75件,その他の移植が31件でした1)。同じ移植後感染症といっても,造血幹細胞移植では(拒絶反応がなければ)移植後1~2年のうちにおおむね免疫能が回復するのに対し,固形臓器移植では終生免疫抑制薬を要し,感染症のリスクが継続します。

固形臓器移植後患者の感染症診療を行う上で,最も意識しておきたいのは移植からの時間です2)。移植後早期(移植後1カ月以内)は,周術期の侵襲に伴うバリア機構の破綻が感染のリスクになります。手術部位感染症やカテーテル関連血流感染症,人工呼吸器関連肺炎などの医療関連感染症が多く,薬剤耐性菌を含めた細菌や真菌(カンジダ属)が原因となります。また,ドナー由来の感染症が原因となることもあります。


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