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脳アミロイド血管症診断における虚血病変の活用法は?

登録日: 2022.01.12 最終更新日: 2026.02.21

藥師寺祐介 (関西医科大学神経内科学講座教授) 冨本秀和 (三重大学大学院医学系研究科神経病態内科学教授)

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脳アミロイド血管症(cerebral amyloid angiopathy:CAA)の画像診断法はCTやMRI上の出血病変を基本に構築されてきました。最近,皮質微小梗塞などの虚血病変の検出が可能となっていますが,その意義や今後の展望について三重大学・冨本秀和先生にご解説をお願いします。

【質問者】

藥師寺祐介 関西医科大学神経内科学講座教授


【回答】

 【出血性病変と同様,虚血病変もCAA特異的ではないが,併せることで診断能が向上する】

CAAでは脳小血管へのアミロイドβの沈着によって軟髄膜血管や皮質・髄質動脈からの出血や灌流領域の梗塞が生じます。出血性病変については,従来から詳述されてきており,CAAのBoston診断基準でも皮質下出血,限局型脳表ヘモジデローシス(cortical superficial siderosis:cSS),脳葉型微小出血などが診断のマーカーと位置づけられています。一方,虚血病変については,診断的意義の検討が進行中です。

代表的な変化として第1に白質病変があります。CAAはアルツハイマー病の8割以上で認められ,アルツハイマー病ではCAAの分布に一致して後方優位の白質病変が脳室周囲に観察されます。脳血管へのアミロイド沈着はほぼ皮質領域に限局するため,皮質領域血管へのアミロイド沈着が,ボトルネック機序となって皮質下白質の慢性虚血を惹起することが原因と推測されています。


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