検索

×
絞り込み:
124
カテゴリー
診療科
コーナー
解説文、目次
著者名
シリーズ

心肺停止[私の治療]

登録日: 2021.05.04 最終更新日: 2026.02.21

多村知剛 (慶應義塾大学医学部救急医学教室)

お気に入りに登録する

心停止蘇生後の予後は,救命の連鎖の達成によってもたらされることを意識する。つまり,心停止の早期認知と緊急通報の上,質のよいかつ絶え間ない胸骨圧迫と自動体外式除細動器(AED)による除細動を専門医に引き継ぐまで行う。

▶病歴聴取のポイント

心肺蘇生術の実施が優先される。心肺蘇生術を行いながら,余裕があれば卒倒時の概要,既往歴,薬剤歴を目撃者や家族から聴取する。

▶バイタルサイン・身体診察のポイント

患者が倒れたら,周囲の安全を確認し,以下の処置〔一次救命処置(BLS)〕を行う。

【意識(反応)の確認,緊急通報,AEDの要請】

患者の肩をたたきながら大声で呼びかけて反応(手足の動き・発声)の有無を確認する。手足を動かす,または声を出せば「反応あり」と判断する。反応がなければ周囲に救援を求め,緊急通報(119番通報)とAEDの持参を依頼する。

【呼吸・脈拍の確認】

胸部と腹部の動きを見て呼吸を確認し,同時に頸動脈を触知して脈拍を10秒以内に確認する。脈拍の有無を判断しかねる場合に,呼吸停止や死戦期呼吸を認めれば心停止と判断する。小児(1歳~思春期)では頸動脈または大腿動脈で,乳児(1歳未満)では上腕動脈で脈拍を確認する。


1 2