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腎動脈瘤,腎動静脈瘻,腎梗塞[私の治療]

登録日: 2020.04.24 最終更新日: 2026.02.21

山田保俊 (鹿児島大学大学院医歯学総合研究科腫瘍学講座泌尿器科学分野講師) 中川昌之 (鹿児島大学大学院医歯学総合研究科腫瘍学講座泌尿器科学分野教授)

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Ⅰ.腎動脈瘤

腎動脈に瘤がみつかる頻度は剖検例で0.01~0.09%とされているが,近年の画像診断の進歩により偶然発見される機会が増えている。破裂の頻度は3~5%と報告されている一方で,小径サイズの動脈瘤の場合,サイズの増大は非常に緩慢で破裂を起こす頻度は少ない。

▶診断のポイント

ほとんどの症例において,スクリーニング検査や他の疾患フォローにおけるCT検査にて偶発的にみつかる。

【症状】

小径サイズの場合はほとんどが無症状である。比較的みられる所見として,高血圧と血尿(顕微鏡的血尿を含む)が挙げられる。特異的所見はない。自然破裂した場合は側腹部痛を呈する。ショック状態も念頭に置く必要がある。

【検査所見】

造影CTを実施することで確定診断に至る。形態は90%が囊状瘤である。そのほか,紡錘型,解離型,動静脈型に分類される。発生部位としては腎動脈主幹部~第一分岐が最も多い。

▶私の治療方針・処方の組み立て方

未破裂症例の場合は経過観察できないか検討する。優先破裂症例の場合でもまず非観血治療を優先できないか検討する。

▶治療の実際

【保存的治療】

未破裂症例においては,自然破裂の頻度は低いことから経過観察を優先する。破裂症例もまず,安静と血圧管理,輸血といった保存的治療を優先できないか考慮する。

【観血治療】

未破裂症例で観血治療の適応として,①20mm以上で増大傾向,②コントロール不能な血尿・血圧,が挙げられる。妊娠の可能性のある女性は観血治療を特に考慮する。

一手目 :貧血が進行する場合や破裂による出血部位が増大することが確認された場合は速やかにコイル塞栓術といったインターベンションに切り替える。巨大な瘤でインターベンションが困難と判断される場合やインターベンションによる腎機能低下が許容できない場合は自家腎移植を検討する


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