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重症喘息患者のステロイド抵抗性に関する知見と対応について

登録日: 2019.09.22 最終更新日: 2026.02.21

黨 康夫 (同愛記念病院アレルギー呼吸器科部長) 小屋俊之 (新潟大学大学院医歯学総合研究科呼吸器・感染症内科准教授)

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重症喘息患者でしばしば認められるステロイド抵抗性に関するこれまでの知見と,日常臨床での対応についてご教示下さい。
新潟大学・小屋俊之先生にご回答をお願いします。

【質問者】

黨 康夫 同愛記念病院アレルギー呼吸器科部長


【回答】

【自然リンパ球を介した機序が新たに報告。抵抗性か否かを見きわめ,生物学的製剤などにより症状の軽減を図る】

喘息におけるステロイド抵抗性の定義として,臨床的には「中~高用量の吸入ステロイド(フルチカゾン500μg/日以上またはブデソニド800μg/日以上)および長時間作用性β刺激薬・ロイコトリエン受容体拮抗薬・テオフィリン徐放製剤を用いてもコントロール不十分で,増悪を年2回以上きたすような症例」をステロイド治療抵抗性の重症喘息ととらえることができます1)。しかし臨床の場において,真のステロイド抵抗性か見きわめるには,①吸入薬の使用量やデバイスの選択,②デバイスの使用法,服薬アドヒアランス,③喘息に関係する環境因子の影響,④合併症・並存症の存在,⑤喘息以外の疾患の可能性,を検討すべきと考えられます2)

喘息におけるステロイド抵抗性の機序は,①遺伝的因子〔glucocorticoid-induced transcript 1 gene(GLCCl1)など〕,②グルココルチコイド受容体(GR)α機能異常,③GRβ発現亢進,④ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)2活性低下,⑤転写因子活性化,⑥リンパ球による修飾, に大別されます。近年,特にリンパ球の中でも,自然リンパ球(innate lymphoid cell:ILC:)を介したステロイド抵抗性のメカニズムが報告されています3)


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