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通年性の鼻症状を有する患者の適切な診断手順は?

登録日: 2018.10.06 最終更新日: 2025.09.20

湯田厚司 (ゆたクリニック院長/ 滋賀医科大学耳鼻咽喉科客員教授) 後藤 穣 (日本医科大学耳鼻咽喉科准教授)

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 アレルギー性鼻炎の舌下免疫療法が小児にも適応となり,効果も期待されています。スギ花粉症では,季節時のみの特徴的な症状から診断しやすいですが,通年性アレルギー性鼻炎では,ダニだけでなくネコやイヌの動物抗原や真菌が原因の場合もあり,高齢者では血管運動性鼻炎も混じりやすいので,的確な診断が必要となります。通年性の鼻症状を有する患者の適切な診断手順について,日本医科大学・後藤 穣先生のご教示をお願いします。

【質問者】

湯田厚司 ゆたクリニック院長/ 滋賀医科大学耳鼻咽喉科客員教授


【回答】

【適切な種類の皮膚テストか血清特異的IgE抗体検査を実施後,他疾患との鑑別を行う】

アレルギー性鼻炎の診断基準には3つの項目があり,①皮膚テストまたは血清特異的IgE抗体検査,②鼻汁好酸球検査,③誘発テストの検査のうち,2項目以上陽性の場合にアレルギー性鼻炎と診断できます。アレルギー性鼻炎と類似する疾患に血管運動性鼻炎と好酸球増多性鼻炎がありますが,血管運動性鼻炎は①~③のすべてが陰性,好酸球増多性鼻炎は①と③が陰性,②のみが陽性になります。


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