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リフィーディング症候群の発症を防ぐ栄養戦略と発症後の治療戦略

登録日: 2026.10.26 最終更新日: 2026.10.26

吉田 稔 (国立病院機構本部医療部情報分析課/総合研究センター臨床研究統括部主任研究員)

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以前はRFSの発症リスクに応じて少量から栄養を開始し,緩徐に増量することが推奨されてきた9)10)。しかし,近年では過度な栄養制限による低栄養のさらなる進行や予後悪化が懸念されており,個別化が求められている4)8)。もともとの低栄養の有無や栄養貯蔵量も重要な視点であり,栄養貯蔵量が乏しい場合は,RFSの発症リスクに注意しながら十分量の栄養投与を行うことが提案される8)12) 。

現時点で,推奨されているどの戦略に則るかは明確ではないが,コンセンサスが得られている点と意見がわかれている点を表4 4)8)10)12)にまとめる。最終的には個別化が必要であるため,列挙した選択肢を組み合わせて,実臨床に役立ててもらいたい。

重症患者を対象としたRCTでは,20kcal/時の栄養制限により,予後の改善が示されている。しかし,重症患者は高度侵襲下にあり,一般病棟の非重症患者とは病態が異なる。また,対象患者の平均BMIは28 kg/m2であり,栄養貯蔵量が十分な患者を対象としている。さらに,重症患者ではautophagy障害を防ぐため,超急性期のoverfeedingを回避することも重要な戦略であり,これらの点を考慮する必要がある(図3)22)~24)。そのため,少なくとも重症患者と,低栄養や既存のRFSの発症リスクを有する患者では,栄養戦略をわけて考える必要がある。

※この記事は,WEBオリジナルコンテンツ「リフィーディング症候群を防ぐ栄養戦略〈臨床医のための体系的ガイド〉」の一部を抜粋・編集したものです。


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