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流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-04-03
谷田川聡也 (帝京大学医学部附属溝口病院小児科)
渡辺 博 (帝京大学医学部附属溝口病院小児科教授)
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  • ■疾患メモ

    流行性耳下腺炎(mumps,おたふくかぜ)は,ムンプスウイルス感染により耳下腺炎をきたす疾患である。時に顎下腺,舌下腺にも炎症をきたす。

    就学前の児に好発するが,水痘(みずぼうそう)に比べて罹患する年齢層がやや高い。3~6歳の間に罹患する例が半数以上を占める。

    数年おきに流行を繰り返す。

    潜伏期間は16~18日である。感染の伝播は飛沫によって起こり,気道感染であると考えられている。

    特異的な治療法は存在しないが,予防にはワクチンが有効である。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    耳下腺の腫脹,疼痛が主症状であり,発熱をきたすことが多い。また,顎下腺,舌下腺にも炎症を生じうる。症状は1~2週間持続する。

    まず片側の耳下腺から発症し,逆側の耳下腺が遅れて腫れることが多い。

    【検査所見】

    診断は,特徴的な耳下腺腫脹の確認をもってなされることが多い。患側には下顎角の触知不良を伴うことが多く,診断・鑑別の助けとなる。

    血清学的には,唾液腺由来に血清アミラーゼの上昇がみられる。小児期には膵炎の発症が稀であることから,膵アミラーゼのアイソザイムを測定することは必須でない。

    抗ムンプスウイルス抗体の測定によって確定診断しうる。ただし,ワクチン接種例においては,症状が明らかであってもIgMが十分に上昇せず,またIgG上昇も明らかでないことがあるため,必ずしも抗体価測定による診断が可能なわけではない。

    尿中アミラーゼの測定は,血清学的検査に比べ採血の侵襲がないためしばしば診断補助に用いられる。

    可能であれば,咽頭拭い液を用いたRT-PCR法がより鋭敏である。

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