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咽喉頭異常感症

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
内藤健晴 (藤田保健衛生大学耳鼻咽喉科教授)
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  • ■疾患メモ

    咽喉頭異常感症の定義は,咽喉頭異常感の訴えがあるにもかかわらず通常の耳鼻咽喉科的視診で訴えに見合うだけの異常所見を局所に認めないもの,とされている。しかしそれと同時に,咽喉頭異常感症とは1つの症候名にすぎず,後日振り返ると種々の原因疾患が発見されるものも含むとされる。前者を真性咽喉頭異常感症,後者を症候性としている。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    主症状は喉の異常感である。

    症候性の場合は,原因疾患を究明する検査を行う。

    局所的症候:慢性炎症,腫瘤,甲状腺疾患,形態異常,胃食道逆流,アレルギーなどがある。

    全身的症候:低色素性貧血,糖尿病,内分泌異常,心肥大などがある。

    精神的症候:うつ,心身症,不安神経症などがある。

    【検査所見】

    本症状で医療機関を受診する患者は,癌不安を感じている患者が多いのでこれらの検索が最も重要である。それらの検査で原因が特定できない場合に真性となる。

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