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梅毒

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
鯉渕智彦 (東京大学医科学研究所附属病院感染免疫内科講師)
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  • ■疾患メモ

    Treponema pallidumT.p.)による古典的な性感染症である。2013年頃から国内報告数が著しく増加している。5類感染症であり,診断したら7日以内に届け出なければならない。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    顕症梅毒は,感染からの時期により以下の症状を呈する。

    ・1期:約3週間後に感染局所の硬結や潰瘍が出現する。自然に消退する。

    ・2期:約3カ月後以降に皮膚や粘膜に発疹が出現する。

    感染後数年以上を経過すると,皮下組織などに弾性の腫瘍(ゴム腫)や神経症状が出現する場合があり,これを晩期顕症梅毒という。しかし実際には感染時期が不明な例も多い。

    【検査所見】

    カルジオリピンを抗原とする非特異的な方法(serologic test for syphilis:STS法)と,T.p.そのものを抗原とする方法(TP法)がある()。

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