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慢性甲状腺炎(橋本病)

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-26
安田重光 (埼玉医科大学内分泌・糖尿病内科講師)
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  • ■疾患メモ

    甲状腺の慢性炎症,抗甲状腺自己抗体とびまん性甲状腺腫がみられる。

    自己免疫性甲状腺疾患に分類される。

    1912年に橋本 策博士によって報告された。

    病理学的に甲状腺組織内に,①リンパ球浸潤,②リンパ濾胞,③濾胞上皮細胞の好酸性変性,④結合組織の増生の所見,を有するもの。

    現在は,血液検査での抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(thyroid peroxidase antibody:TPOAb)や抗サイログロブリン抗体(thyroglobulin antibody:TgAb)異常高値の有無を確認し,診断する。

    日本甲状腺学会による診断基準を表1に示す。

    10_12_慢性甲状腺炎(橋本病)

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    前頸部腫脹が主要症状である。

    甲状腺機能低下例は,甲状腺機能低下症の項の症状・身体所見を認める「§10-11 甲状腺機能低下症」参照

    【検査所見】

    一般生化学検査:ガンマグロブリン上昇,ZTT高値を認める。

    自己免疫関連検査:TPOAb(またはマイクロゾームテスト),TgAb(またはサイロイドテスト)のいずれかまたは両方が陽性である。TPOAbとTgAbの両方が陽性である場合,本疾患の診断率は80~90%である。

    甲状腺機能低下例は,甲状腺機能低下症の項の一般生化学検査,原発性甲状腺機能低下症の内分泌検査所見を認める。

    甲状腺超音波:びまん性甲状腺腫(甲状腺が全体的に腫大している所見)を認める。病初期は甲状腺内部に粗雑なエコー像,進行すると内部エコーが不均一に低下する。

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