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巨赤芽球性貧血

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
張替秀郎 (東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座血液・免疫病学分野教授)
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  • ■疾患メモ

    巨赤芽球の出現を伴う造血障害によって起こる貧血群を指し,ビタミンB12または葉酸の欠乏により引き起こされるものが代表的である。ビタミンB12の吸収には,胃酸と胃壁細胞から産生される内因子が必要である。そのためビタミンB12欠乏は,胃切除,自己免疫機序による萎縮性胃炎などによって起こる。特に後者を悪性貧血と称する。ビタミンB12は所要量に比して十分な貯蔵量が存在することから,通常ビタミンB12欠乏は胃切除後5年後以降に顕在化する。

    葉酸欠乏の原因は摂取不足(高齢者,貧困者,アルコール多飲者),妊娠など需要の増大,薬物(フェニトイン,フェノバルビタール,プリミドンなど)の長期服用が主である。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    動悸,息切れといった貧血の症状に加えて,消化器症状(慢性胃炎),舌乳頭萎縮,舌炎を認める。ビタミンB12欠乏では深部感覚障害,末梢神経障害等の神経症状を認める。

    【検査所見】

    大球性貧血,好中球過分葉,骨髄での巨赤芽球や巨大後骨髄球等の形態異常を認める。骨髄内での無効造血による溶血所見,すなわち間接ビリルビン優位の高ビリルビン血症やLDHの上昇,ハプトグロビンの低下などがみられる。血清ビタミンB12もしく葉酸の低下を認める。悪性貧血では,抗内因子抗体,抗壁細胞抗体を認める。

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