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てんかん

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-16
吉村 元 (神戸市立医療センター中央市民病院神経内科副医長)
池田昭夫 (京都大学大学院医学研究科てんかん・運動異常生理学講座教授)
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  • ■疾患メモ

    てんかんとは「種々の病因によりてんかん発作を反復する慢性の脳疾患」であり,てんかん発作とは「大脳の神経細胞の過剰な放電に由来する一過性の徴候・症状」のことである。

    てんかんの有病率は1%弱であり,発症率は小児期思春期までと高齢者群に高いU字カーブを描く。

    国際抗てんかん連盟(ILAE)による1981年と2010年のてんかん発作分類を表1に,1989年と2010年のてんかん症候群分類を表2に示す。

    ■代表的症状・検査所見

    以下は側頭葉てんかんの場合を示す。

    【症状】

    典型的な発作症候としては,動作が停止して一点凝視し,口をもぐもぐさせたり手を無目的に動かすといった自動症がみられ,その間の記憶がないという複雑部分発作がみられる。

    発作持続時間は数分程度である。複雑部分発作に前駆して,もしくは単独に,心窩部からのこみ上げる感じやdéjà vu(既視感),不安,恐怖感,幻嗅などの単純部分発作(=前兆)が起こることもある。

    発作が二次性全般化していわゆる全身痙攣発作(=全般強直間代発作)を起こすこともある。

    【検査所見】

    脳波検査で発作間欠期に側頭部にてんかん性放電(棘波や鋭波)や徐波を認める。

    初回の脳波検査では異常が記録されないこともあるため,その場合は過呼吸,睡眠での賦活脳波検査を繰り返す。

    頭部MRIで側頭葉に海馬硬化・萎縮やそのほかの器質的病変(脳腫瘍,血管奇形,外傷後脳挫傷,皮質異形成)を認めることがある。

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