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遅発性ジスキネジア

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-16
稲葉 彰 (関東中央病院神経内科医長)
織茂智之 (関東中央病院神経内科部長)
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  • ■疾患メモ

    抗精神病薬を長期使用中や中止後に,口周囲を中心に顔面,四肢に生じる不随意運動である。

    抗精神病薬開始後5年で20~30%で出現するとされる。いったん生じると難治性であり,早期発見し,対応することが重要である。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    ジスキネジアはミオクローヌス,コレア(舞踏運動),バリズム,アテトーゼなど不規則な異常運動全般を指す総称である。

    遅発性ジスキネジアは,主にドパミンD2受容体遮断作用を持つ抗精神病薬を投与してから3カ月以上経過後,または使用中止6カ月以内に生じる,口周囲,舌,下顎を中心とした不随意運動である。

    頸部,体幹や四肢にもみられることがあり,D2受容体遮断作用の少ない非定型抗精神病薬では生じることは少ないとされる。

    症状は,舌を出したり引っ込めたりや,口をもぐもぐさせる,顔をしかめる,眉をひそめるなどの動作など顔面を中心とした常同的な運動である。

    頸部や体幹に出現したり,手先では指がばらばらに動く(piano playing様)動作がみられることもある。

    いずれも自分の意思とは関係なく生じるが,短時間これらの運動を止めることもできる。

    【検査所見】

    診断は問診による薬剤の使用歴の聴取と,上記のような特徴的な不随意運動の神経学的診察による。

    本症に特異的な検査所見はないが,ジスキネジアをきたす他疾患, たとえば神経変性疾患(ハンチントン病,chorea acanthocytosisなど),脳血管障害,代謝性疾患(甲状腺機能亢進症など)を鑑別するために頭部MRIや採血を行うことがある。

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