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山下裕史朗×一ノ瀬英史「コモンディジーズとしての発達障害② 母子手帳への「睡眠」「スマホ」追加の意義」

2022/11/01

【Web医事新報チャンネル】2022/11

討論Pro×Pro「コモンディジーズとしての発達障害② 母子手帳への「睡眠」「スマホ」追加の意義」(山下裕史朗 久留米大学医学部小児科学講座主任教授 × 一ノ瀬英史 いちのせファミリークリニック院長)
(視聴時間8分・2022年10月19日収録)

今日のテーマは「コモンディジーズとしての発達障害」。
プライマリケア医が子どもの発達障害の診療を担うには、何をとっかかりにし、どう専門医療機関と連携していけばいいか?
小児神経や発達障害を専門とする久留米大学教授の山下裕史朗先生と、「発達障害は気管支喘息と同程度にコモンな疾患」としてプラマリケア医の積極参加を呼びかける いちのせファミリークリニック院長の一ノ瀬英史先生に、母子健康手帳改正の動きなども踏まえてディスカッションいただきます。(全3回)

【「コモンディジーズとしての発達障害」配信スケジュール】
第1回 子育て支援の中で発達障害に関わる 10/27(木)午前10時~
第2回 母子手帳への「睡眠」「スマホ」追加の意義 11/1(火)午前10時~
第3回 プライマリケア医の強みを活かす 11/4(金)午前10時~

プライマリケア医が自らの強みを活かして子どもの発達障害診療に参加するための方策について、久留米大学の山下裕史朗教授といちのせファミリークリニックの一ノ瀬英史先生院長が徹底考察する本対談

第2回は、2023年度から新様式に変わる母子健康手帳を発達障害診療にどう活かしていくかについて討議します。

「睡眠」「テレビ・スマホとの付き合い方」が追加される方向となったことを山下教授は「非常に画期的」と評価。一ノ瀬院長は、いまはスマホ・PC抜きには生活自体が成り立たなくなっているとして、定型発達の子どもであっても発達障害の子どもであっても「スマホなどとどううまく使っていくか」を伝えることが重要と指摘します。

第3回「プライマリケア医の強みを活かす」

【PROFILE】

山下 裕史朗(やました ゆうしろう) 久留米大学医学部小児科学講座主任教授
1983年久留米大医学部卒。ベイラー医科大小児科リサーチフェロー、久留米大小児科発達障害担当教授などを経て、2015年より現職。専門領域:小児神経学、神経発達症。

一ノ瀬 英史(いちのせ ひでふみ) いちのせファミリークリニック院長
亀田総合病院で内科小児科複合プログラムの1期生として研修後、頴田病院で家庭医研修プログラムの指導医。2021年より現クリニック(福岡県大川市)を継承し、院長に。プライマリ・ケア認定医、小児科専門医、総合内科専門医、在宅専門医、経営学修士MBA(グロービス)。

【関連情報】

母子健康手帳、母子保健情報等に関する検討会中間報告書「母子健康手帳の見直し方針について」(2022年9月20日 厚生労働省)
母子健康手帳「主な様式改正イメージ」(2022年9月15日 母子健康手帳、母子保健情報等に関する検討会資料)

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【関連書籍】

髙貝 就『小児発達障害について非専門医の先生に知っておいてほしいこと、まとめてみました』(日本医事新報社)

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