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発熱,前胸部痛,息切れを主訴に受診した45歳女性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(124)]

No.4799 (2016年04月16日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

山下智子 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

登録日: 2016-06-08

最終更新日: 2017-01-26

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  • 3週前から38℃台の発熱,前胸部痛および息切れを自覚するようになった。近医で心胸郭比の拡大を指摘されたが,心エコーは正常であった。前胸部痛は前屈で軽快,吸気で増悪し,息切れは坐位前屈で軽快し,臥位で悪化する。高血圧症に対するCa拮抗薬および3週前より解熱薬を服用中。

    身体診察では体温36.3℃,脈拍100回/分(整),血圧132/90mmHg,呼吸数19回/分,SpO2 99%(room air)。呼吸音清で心雑音なし。胸骨下部正中に叩打痛および介達痛を認める。頸静脈怒張や下腿浮腫はない。

    血液・生化学検査の異常値は,WBC 5500/μL(骨髄球2.5%,後骨髄球0.5%,桿状核球1.5%,分葉核球55.5%,リンパ球35.0%),LDH 1170U/L,CRP 6.8mg/dL,BNP 4.1pg/mL。

    心電図は正常範囲。胸部X線写真を示す(図1)。




    研修医の診断:感染性心内膜炎による心不全

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