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肺MAC症マネジメント─より良い病状コントロールをめざして [とびら]

No.4810 (2016年07月02日発行) P.25

小川賢二 (国立病院機構東名古屋病院副院長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-23

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監修:小川賢二(国立病院機構東名古屋病院副院長)

肺非結核性抗酸菌(nontuberculous mycobacteria:NTM)症の罹患率は,2014年度厚生労働科学研究委託費の調査で人口10万人に対し14.7と判明した。これは同年度の菌陽性結核罹患率10.7を大きく上回る結果であって,日常診療において喀痰塗抹で抗酸菌を検出した場合に,隔離を必要とする肺結核症か,隔離は不要な肺NTM症かの迅速な鑑別が大変重要になる。肺NTM症の中で肺Mycobacterium avium complex(MAC)症の罹患率が13.3と全体の90%を占め,肺MAC症のマネジメントが呼吸器科医の喫緊の課題になっている。
本特集では肺NTM症の現状と診断・治療の標準的な考え方および問題点をそれぞれの専門家に解説して頂く。

1 非結核性抗酸菌症の現状
─疫学や病因など,特に肺MAC症について
公益財団法人結核予防会複十字病院呼吸器センター 森本耕三

2 肺MAC症の早期診断
─鑑別診断(画像・検査)および診断後の対応
国立病院機構刀根山病院呼吸器内科部長 北田清悟

3 肺MAC症の薬物療法
─有効薬剤の使用方法および副作用対策
国立病院機構東名古屋病院呼吸器内科微生物・免疫研究室室長 中川 拓

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公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

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