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難聴と歩行障害を主訴に受診した69歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(73)]

No.4688 (2014年03月01日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療部)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院総合診療部)

宮原雅人 (千葉大学医学部附属病院総合診療部)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療部)

大平善之 (千葉大学医学部附属病院総合診療部)

登録日: 2014-03-08

最終更新日: 2017-09-08

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  • ◆考えるヒント:今回は uncommon

    6カ月前に右目の充血と痛みが出現し強膜炎と診断された。5カ月前から右難聴が出現し,近医でプレドニゾロン30mg/日の処方により改善したが,漸減中止したところ再燃し,2カ月前から両側の難聴となった。さらに歩行障害も出現したため当部を紹介受診した。この経過中,音が響くような時期はなく,受診時には両耳ともまったく音が聞こえない状態であった。

    車椅子で入室。身体診察では,体温36.3℃,脈拍数76回/分(整),血圧142/94 mmHg。右眼に毛様充血を認める(図1)。ふらつきのため起立・歩行ができない。Romberg徴候陽性。深部腱反射正常で,四肢の感覚障害なし。

    一般血液・生化学検査ではCRP 1.0mg/dL以外は正常範囲。頭部MRI正常。

    研修医の診断:突発性難聴

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