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急性腎機能障害において血清尿酸値はどう変動するか?【腎前性,腎性,腎後性のいずれにおいても上昇】

No.4863 (2017年07月08日発行) P.62

長岡由女 (東京医科大学病院腎臓内科准教授)

登録日: 2017-07-04

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  • 急性腎機能障害(腎前性,腎性,腎後性)で血清尿酸値の変動に差がありますか。あるとすればその機序をご教示下さい。 

    (新潟県 M)



    【回答】

    体外に排泄される尿酸のうち,約7割が尿中に排泄され約3割が糞便中に排泄されます。したがって,糸球体濾過量が減少する急性腎障害では,あらゆる病型において血清尿酸値は上昇します。そのうち一部の原因においては,特に血清尿酸値は高値を呈します。

    有効循環血漿量が減少して腎血流が低下すると,近位尿細管でのナトリウムと尿酸の再吸収が亢進し,血清尿酸値が高値になります。また,尿酸の再吸収増加にレニン・アンジオテンシン(renin-angiotensin:RA)系の亢進も関与しています。腎血流の低下からRA系が活性化され,腎髄質の直動脈が攣縮し微小循環障害が起こると考えられます。それに伴い腎髄質に乳酸が蓄積,その乳酸を排泄するために尿酸の再吸収が亢進します1)

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