アストラゼネカとファイザーは連名で、それぞれが製造販売する抗乳癌剤「ノルバデックス」(一般名:タモキシフェンクエン酸塩)と高血圧症・狭心症治療薬「ノルバスク」(同アムロジピンベシル酸塩)の取り違えについての注意喚起を、文書で改めて周知した。
文書では、高血圧症患者に乳癌の薬である「ノルバデックス」が処方され、調剤薬局が医師に疑義照会を行ったところ、処方オーダーシステムにおける選択ミスが発覚した2016年5月のヒヤリ・ハット事例を紹介。「ノルバ」の3文字検索で、「ノルバスク」ではなく「ノルバデックス」を選択してしまったことが原因と指摘している。
その上で医療機関に対し、処方オーダーシステムにおける対策と周知の徹底を要請。表示方法の工夫として、「<抗女性ホルモン剤>ノルバデックス」「<Ca拮抗薬>ノルバスク」など薬剤名の前に薬効を付けたり、販売名が類似した薬剤が選択された場合に「抗乳癌剤ですがよろしいですか?」とポップアップ画面で確認を促すことなどを提案している。
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