株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

メサドンの特徴と副作用

No.4790 (2016年02月13日発行) P.58

木下寛也 (国立がん研究センター東病院緩和医療科科長)

登録日: 2016-02-13

最終更新日: 2016-10-26

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

メサドンは,1937年にドイツで合成されたオピオイドである。難治性のがん疼痛,神経障害性疼痛,ほかのオピオイドの耐性・副作用などに対して有用である。しかし,わが国では長年使用できないオピオイドのひとつであった。このような中,2007年に厚生労働省に設置された未承認薬使用問題検討会議で早急に国内開発が必要であると判断され,13年3月25日に発売された。しかし,海外における死亡例の報告や,QT延長,呼吸抑制,長時間作用,薬物動態の個人差などの問題から,がん疼痛の治療に精通した医師によってのみ処方・使用されるとともに,本剤のリスクなどを十分に管理・説明できる医師・医療機関・管理薬剤師のいる薬局のもとでのみ用いられ,それら薬局では調剤前に該当医師・医療機関を確認した上で調剤がなされるよう,製造・販売にあたって必要な措置を講じることなどが承認条件とされた。
メサドンはわが国ではWHO3段階除痛ラダーの,さらに上の第4段階と位置づけられている。
特徴として,(1)半減期が13~58時間と薬物動態に個人差がある,(2)定期投与により定常化するまで約1週間を要するため鎮痛効果が不十分な場合においても,投与開始後少なくとも7日間は増量を行ってはならない,(3)ほかのオピオイドとの等力価換算が確立されていない。
副作用では,(1)QT延長による重篤な不整脈を生じることがあり,定期的な心電図モニタリングが必要である,(2)呼吸抑制は鎮痛効果に遅れて発現することがあり,注意を要する。

【参考】

▼ メサペインR適正使用情報サイト. [https://e-teiyaku.jp/methapain/top.php]

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top