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新専門医制度、偏在への懸念残る領域は延期を [日医、四病協]

No.4807 (2016年06月11日発行) P.10

登録日: 2016-06-11

最終更新日: 2016-12-06

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日本医師会と四病院団体協議会(四病協)は7日、来年4月に開始予定の新専門医制度に関して会見を開き、医師の地域偏在などに対する懸念が払拭できない診療領域のプログラムについては、開始を延期するよう要望した。
日医と四病協の要望では、医師会、病院団体、地方自治体、住民代表などが参加する「検討の場」を設けるよう提案。新たな研修プログラムによって各診療領域で医師偏在が深刻化しないかどうか集中的な精査を早急に行い、「地域医療の観点から懸念が残る」とされた領域のプログラムは2017年度からの開始を延期し、現行の学会専門医の仕組みを維持するよう求めている。
日医の横倉義武会長(写真右)によると、「懸念」の有無の判断は各領域の学会が行い、日本専門医機構がその判断を認定。それに対し日医、四病協などが意見を述べて調整する形を想定しているという。
横倉会長は会見で、「新たな研修プログラムへの移行に伴い、専門医更新のハードルが高くなりすぎることへの不安を訴える医師が多い」とした上で、「大きな学会ほどそうした不安の声が多い。大きな学会が先行して新制度に移るのは難しいだろう」と述べた。

【記者の眼】
厚生労働省は同日に大臣談話を発表するという異例の対応を見せた。談話では、日本専門医機構の組織運営に不備が指摘されている点に触れ、医療関係者や地方自治体からの意見を真摯に受け止めるよう「期待」を表明。一連の混迷に対する同省の「焦り」が窺える。(F)

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