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資料:日本人の食事摂取基準(2015年版)─BMIが必要エネルギー量の指標に

No.4694 (2014年04月12日発行) P.13

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-04-06

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厚生労働省はこのほど、「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書をとりまとめ、保健指導に使用する食事摂取基準の2015年版を公表した。新しい基準は15年4月から保健指導に適用する。
新基準では、必要エネルギー量の指標を従来のカロリーから体格(BMI)に変更。表1に示したように、成人期を3つの年代に分け、それぞれ目標値を設定している。


各栄養素の1日当たりの摂取基準は、①摂取不足からの回避を目的とした「推奨量」、②過剰摂取による健康障害の回避を目的とした「耐容上限量」、③一定の栄養状態を維持するのに十分とされる「目安量」、④生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病)の予防を目的とする「目標量」─などの指標で構成。現行版と比べると、生活習慣病の一次予防に加え重症化予防を推進する観点から、「目標量」の充実が図られている。
各栄養素における現行版からの主な変更点は、表2のとおり。ナトリウムで18歳以上の目標量(食塩相当量)が男女とも引き下げられたほか、食物繊維とカリウムでは6~17歳の年代に目標量が新たに設定された。

各学会のガイドラインとの整合も

新基準の指標や数値は、日本糖尿病学会や日本高血圧学会など各疾患を領域とする学会の診療ガイドラインとの整合性が図られている。検討会報告書では各栄養素の摂取量と疾患発生の関連性などを解説している。報告書の全文は、http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000041824.htmlで閲覧可能。

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