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経腸栄養バイブル

本邦における現時点での経腸栄養療法の集大成!

定価:5,500円
(本体5,000円+税)

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編著: 丸山道生(東京都保健医療公社大久保病院外科部長)
判型: B5判
頁数: 320頁
装丁: 2色刷
発行日: 2007年02月22日
ISBN: 978-4-7849-4270-1
版数: 第1版
付録: -

・経腸栄養療法の基本的事項はもちろん、病態別栄養剤の選択、最近注目の栄養成分、栄養剤の固形化、薬剤投与法、在宅経腸栄養療法等に至るまで詳述した実践的な内容!
・NSTをはじめとした新しい臨床栄養の流れを踏まえ、各職種35名以上が執筆。
・静脈栄養vs経腸栄養の捉え方ではなく、シームレスな栄養管理を念頭に解説しています。
・臨床現場の疑問に答えるコラムも充実。
・栄養剤の微量元素含有量、主要経腸栄養ポンプ・濃厚流動食等組成一覧も一挙掲載。

目次

第1章 経腸栄養概論
1.経腸栄養療法の特徴と適応
2.経腸栄養と消化・吸収・代謝のメカニズム
3.経腸栄養と腸管免疫
4.静脈栄養法との比較
5.早期経腸栄養
6.経腸栄養療法と保険制度
第2章 経腸栄養剤
1.一般経腸栄養剤の分類と種類
2.一般経腸栄養剤の選択
3.病態別経腸栄養剤(1)肝不全
4.病態別経腸栄養剤(2)腎不全
5.病態別経腸栄養剤(3)肺疾患
6.病態別経腸栄養剤(4)糖尿病
7.病態別経腸栄養剤(5)immunonutrition
8.病態別経腸栄養剤(6)癌、小児、エイズ
9.病態別経腸栄養剤(7)微量元素
10.病態別経腸栄養剤(8)脱水
11.注目されている栄養成分(1)グルタミン、アルギニン
12.注目されている栄養成分(2)n-3系多価不飽和脂肪酸とMCT
13.注目されている栄養成分(3)プロ/プレバイオティクス
14.注目されている栄養成分(4)BCAA
15.注目されている栄養成分(5)核酸、抗酸化物質
16.経腸栄養剤の固形化
17.その他の形状調製栄養剤
18.経腸栄養剤の今後―Eco-Nutritionの提案
第3章 腸管アクセス法
1.経鼻
2.経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)
3.経皮経食道胃管挿入術(PTEG)
4.空腸瘻
[参考]胃瘻的空腸内経腸栄養チューブ留置術
第4章 経腸栄養の投与の実際
1.調整
2.投与システム:チューブ、ボトル、ポンプなど
3.経腸栄養法の処方設計、投与計画、スケジュール
4.経腸栄養用器具の洗浄・管理
5.薬剤投与法
第5章 経腸栄養の合併症
1.細菌
2.消化管合併症
3.器具による合併症
4.代謝性合併症
第6章 疾患における経腸栄養
1.褥瘡
2.摂食嚥下機能障害
3.炎症性腸疾患
4.急性膵炎
5.critical ill patients
6.肝臓疾患
7.腎不全
8.周術期栄養管理
第7章 さまざまな場合における経腸栄養
1.小児における経腸栄養(1)特徴
2.小児における経腸栄養(2)実際
3.高齢者における経腸栄養
4.在宅経腸栄養
5.地域一体型NSTと経腸栄養
第8章 NSTと経腸栄養
1.看護師の役割
2.薬剤師の役割
3.管理栄養士の役割
資 料
1.主要経腸栄養ポンプ
2.主要濃厚流動食等の組成一覧
コラム―そこが知りたい!
「口から飲むのも経腸栄養?」
「ミキサー食も経腸栄養剤?」
「唾液は、三大唾液腺から均等に分泌されるのですか?」
「消化吸収に使われるエネルギーの量は?」
「三大栄養素の消化吸収係数は?」
「患者さんの消化機能の評価法は?」
「開腹手術後など、腸管麻痺が認められる場合に経腸栄養を行っても大丈夫ですか?」
「消化管吻合がある場合でも経腸栄養を行って大丈夫ですか?」
「栄養管理実施加算の施設基準をクリアするのは難しいでしょうか?」
「粘度を増強させた栄養剤の一般化」
「早川のEn Map」
「腎不全には腎不全用経腸栄養剤でなければならないのでしょうか?」
「標準型経腸栄養剤と呼吸器疾患用の栄養剤の違いは何ですか?」
「COPD患者の栄養管理のポイントは?」
「免疫増強経腸栄養剤(IED)はどのような患者に最も効果が期待できますか?」
「IEDを投与すべきでない場合はありますか?」
「IEDの長期間投与時の注意点は?」
「癌化学療法時の栄養補助」
「発熱がある場合の水分投与の目安量は?」
「Naの補正はどのようにして行うのですか?」
「n-3系多価不飽和脂肪酸は、どのようなものを、どれだけ摂ればよいのでしょうか?」
「プロバイオティクスにはどのような商品がありますか?」
「食事の経口摂取ができない人が食物繊維を摂るためには?」
「BCAAの血中の正常値は?1日に最低限どれくらい必要ですか?」
「Fisher比の基準値は?」
「BCAA製剤のBCAA/ AAA比は?」
「BCAAの骨格筋での代謝経路は?」
「核酸の構成成分とその臨床的有用性は何ですか?」
「抗酸化物質にはどのようなものがありますか?」
「寒天調理が煩雑なのでトロミ剤で固形化してはダメですか?」
「ボタン型のPEGカテーテルでも固形化経腸栄養剤の注入は可能ですか?」
「プラスチックシリンジが数日使っただけで動きにくくなってしまいます」
「チューブ挿入の確認」
「PTEGの自己抜去された場合の対応は?」
「腸瘻のカテーテルが抜けてしまいましたが、腹膜炎にはならないのでしょうか?」
「腸瘻のカテーテルは入れ替えられますか?」
「空腸瘻からの栄養はどのように注入するのでしょうか?」
「術後に経腸栄養を始める場合、希釈して使用したほうがよいでしょうか?」
「ロータリー型経腸栄養用ポンプに使用するチューブも、そのメーカーが勧めるものしか使えないのですか?」
「誤接続防止装置になってから、メス側のコネクターが壊れやすくなったような気がするのですが」
「栄養剤の希釈」
「経鼻胃管留置中の経口再開の際の注意」
「市販されている高濃度流動食をそのまま使用しても何かが欠乏するのですか?」
「成分栄養剤を投与している症例に対する脂肪乳剤の投与は週に1〜2回でよいのですか?」
「栄養素や電解質の欠乏を補う際の心がけを教えて下さい」
「誤嚥性肺炎の予防には何をすればよいですか?」
「当院では摂食嚥下評価や訓練を積極的に行っていません。どうしたらよいでしょうか?」
「当院にはSTがいません。摂食嚥下機能障害の患者さんに対して十分なケアができるでしょうか?」
「クローン病の経腸栄養法を行う際に成分栄養剤と(半)消化態栄養剤のどちらを使用したらよいでしょうか?」
「欧米ではクローン病に対して、なぜ栄養療法を行わないのでしょうか?」
「留置チューブの先端を小腸に留置すれば、経腸栄養を開始しても逆流の危険はないのですか?」
「腸蠕動音以外に経腸栄養を開始する目安はありますか?」
「脂肪乳剤の点滴静注は危険ですか?」
「バクテリアルトランスロケーション(bacterial translocation)とは?」
「タンパク質・エネルギー低栄養状態(protein-energy malnutrition;PEM)」
「夜食(late evening snack;LES)」
「透析時非経腸栄養(intradialytic parenteral nutrition;IDPN)について」
「在宅栄養療法における本邦での二大発明」
「栄養アセスメントにおける体重測定の意義は?」
「経腸カテーテルが白く濁ってきました。どうすればよいでしょうか?」
「在宅成分栄養経管栄養法指導管理料の要件を満たす人工栄養剤は?」
「薬歴と経腸栄養/静脈栄養」
「ワルファリンと経腸栄養剤」
「疾患別等経管栄養食品を長期に使用する場合の日常臨床上でのpitfall」
「胃食道逆流予防目的で増粘するには、何がよいですか?」
「褥瘡がある時は何を使用したらよいでしょうか?また、具体的にどのような食品がありますか?」

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序文


この『経腸栄養バイブル』は、本邦における現時点での経腸栄養療法の集大成であります。最近の臨床栄養への関心の高まりの中、まことにタイムリーな企画であったと感じています。

現在、経腸栄養療法に関しての2つの注目すべき潮流がみられます。
一つはチーム医療としてのNST(Nutrition Support Team)です。2001年には12施設でしか稼働していなかったNSTはいまや全国に広まり、臨床栄養への関心は医師、管理栄養士だけにとどまらず看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士などのコメディカルにも及んでいます。このNST活動の中で、静脈栄養から経腸栄養への流れが確実なものになってきました。
以前より経腸栄養療法に関心の強かった私にとってうれしい限りですが、ここで考えなくてはならないのは、静脈栄養vs経腸栄養の構図は避けなくてはならないということです。静脈栄養の良さを引き出すためにも、経腸栄養を学ぶことは大切なのです。
もう一つの潮流はEco-Nutritionです。これまでの栄養療法は、アミノ酸や微量元素などの最小単位の栄養素を組み合わせた栄養療法を目指して進んできました。これは合理的で割り切れる栄養療法で、いわば西洋的なものでした。
しかし、NST活動の影響もあり、口から食べる栄養療法が関心を集め、嚥下食などに注目が集まっています。私の研究テーマでもある世界の病人や病院の食事もその影響下にあります。より自然に近く、はっきりと割り切れない栄養療法、体の内外の自然環境・身体環境を包括して考える栄養療法、すなわちEco-Nutritionへの潮流がみられるのです。この方向性は東洋的なもので、今後、栄養療法において日本の役割が大きくなることが予想されるものです。経腸栄養療法においてもPEGチューブから入れるゲル化や固形化された経腸栄養剤やミキサー食は、形状機能がより食事に近いものを治療に利用した点から、Eco-Nutritionの一環であるといえます。すなわち、今後の経腸栄養療法の目指す方向の一つがEco-Nutritionであると考えられるのです。

本書は、上記のNSTやEco-Nutritionといった新しい栄養療法の軸を考慮に入れて編集致しました。読者の皆様に「経腸栄養療法」のエッセンスを学んで頂けたら幸いです。

2007年1月
編者 丸山  道生

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レビュー

自著紹介

丸山 道生/東京都保健医療公社大久保病院 外科 部長
近年チーム医療としてのNST(Nutrition Support Team)が注目されています。2001年には12施設でしか稼働していなかったNSTは今や全国に広まり保険加算もつき、臨床栄養への関心は多職種に及んでいます。この活動の中で静脈栄養から経腸栄養への流れが確実なものになってきましたが、静脈栄養vs経腸栄養の構図は避けるべきで、静脈栄養の良さを引き出すためにも経腸栄養を学ぶことが大切です。本書はそのような視点にたって編集致しました。
経腸栄養療法の基本的事項をはじめ、消化器術後・糖尿病・腎疾患・肝疾患などの病態に応じた経腸栄養剤の選択、最近注目の栄養成分、薬剤投与法、在宅経腸栄養療法等に至るまで実践的に詳述し、現時点での本邦での経腸栄養療法の集大成を目指しました。臨床現場でのよくある疑問についてもコラム形式で解説しています。読者の皆様に「経腸栄養療法」のエッセンスを学んで頂けたら幸いです。

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書評

大柳 治正/近畿大学 外科学 教授
丸山道生氏編集の『経腸栄養バイブル』は、現時点で臨床の第一線でご活躍中の37名の分担執筆ではあるが、編者が一人で10項目を担当していることからも、臨床栄養管理法に対する編者の熱い思い入れが伝わってくる力作となっている。
編者が述べておられるように、臨床栄養管理法についての関心が高まり、特に経腸栄養法の重要性はほぼすべての医療従事者に認知されてきた。しかし、実際に同管理法を施行するに際しては、多くの代謝・栄養学および栄養管理法に関する基礎的な知識や手技に精通していることが要求されるにもかかわらず、適切な手引き書が少ないというのが現実であった。
十数年来、経腸栄養法に関する教科書的なものは欧米でも本邦でも散見されるが、あまりにも専門的すぎるし、内容も膨大すぎると思われる。一方、ガイドラインも出版されてきたが、逆にコンパクトすぎて初心者が臨床応用するには不親切な面が見られる。
本書は、両者の間を埋める最適の手引き書として利用されるであろう。特に、本文で種々の知識、技能を習得した上で、コラム「そこが知りたい!」を読まれれば、経腸栄養管理法が大変身近に感じられるであろう。
さらに編者は本書に対し、チーム医療としてのNST(Nutrition Support Team)の普及と質の向上を願い、また栄養法にEco Nutritionという概念を入れた編集を行ったと述べておられる。
手元にいつもあるバイブルとして使いやすく、かつ内容の豊富な本であり、著者の意を汲んで本書を読まれた読者諸氏が、臨床栄養管理法の質の向上に努めていただけるものと信じている。

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

このたびは『経腸栄養バイブル』をご愛読いただきまして誠にありがとうございます。本書(第1版2007年2月発行)に以下の誤りがございましたので、ここに訂正させていただきますとともに深くお詫び申し上げます。

該当個所
p.32 右、9行目 必須アミノ酸 必須脂肪酸


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