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ANCA関連血管炎寛解後もANCA陰性化をめざすべきか

No.5017 (2020年06月20日発行) P.50

津田篤太郎  (NTT東日本関東病院リウマチ膠原病科 部長)

田巻弘道  (聖路加国際病院リウマチ膠原病センター医長)

登録日: 2020-06-17

最終更新日: 2020-06-16

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  • 抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody:ANCA)関連血管炎の治療についてお尋ねします。ステロイド剤+免疫抑制薬で炎症反応が鎮静化し,寛解導入に成功した後も,ANCA陽性が持続するケースがありますが,さらに治療を強化してANCAの陰性化をめざすべきでしょうか。聖路加国際病院・田巻弘道先生にお願いしたいと思います。

    【質問者】

    津田篤太郎 NTT東日本関東病院リウマチ膠原病科 部長


    【回答】

    【ANCAと臨床的な病勢の相関はある程度あるが,治療による薬剤の副作用を考慮するとANCAのみで治療判断は下すべきではない】

    ANCA関連血管炎には多発血管炎性肉芽腫症(granulomatosis with polyangiitis:GPA),顕微鏡的多発血管炎(microscopic polyangiitis:MPA),好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(eosinophilic granulomatosis with polyangiitis:EGPA)の3種類の疾患が含まれます1)。EGPAは他の2つの疾患と比較し臨床的な違いが大きく,治療戦略も異なる点が多いです。それに対してGPAとMPAは同じ臨床試験に組み込まれることもあり,治療戦略の類似点が多く,GPAとMPAの治療がまとめて議論されることが多いです。今回は,GPAとMPAに関して回答します。

    GPAやMPAといったANCA関連血管炎の治療は通常2つのフェーズにわかれます。寛解導入期と寛解維持期です。血管炎の活動がある際にその病勢を抑える寛解導入期は通常3~6カ月程度続きます。血管炎の病勢が抑えられた後に,病勢が再度出てこないようにするために治療を行うのが寛解維持期となります。

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