株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

間質性膀胱炎[私の治療]

No.4983 (2019年10月26日発行) P.48

西松寛明 (同愛記念病院泌尿器科部長)

登録日: 2019-10-25

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 間質性膀胱炎(interstitial cystitis:IC)は,頻尿・尿意亢進・尿意切迫感・膀胱痛・骨盤痛などの症状症候群を呈する慢性疾患であり,膀胱粘膜にハンナ(Hunner)病変(潰瘍)を有するタイプ(Hunner type IC:HIC)と,有さないタイプ(膀胱痛症候群:IC/bladder pain syndrome:IC/BPS)とでは病態が異なる。HICは経尿道的切除や焼灼術が有効で,免疫抑制薬のシクロスポリンAが有効である。厳密にはIC/BPSからHICへの移行がみられない。罹患率は約1%と稀な疾患で,女性は男性の約5倍である。

    ▶診断のポイント

    日本間質性膀胱炎研究会による診断基準は,以下の3点がポイントである。

    ①患者の自覚症状:頻尿,尿意切迫感,疼痛(膀胱,骨盤,会陰)
    ②膀胱鏡所見:膀胱拡張に伴う粘膜からの出血(点状出血,五月雨状出血),粘膜病変(滝状出血,肉柱形成ではない瘢痕,粘膜の引きつれ等)
    ③除外診断:同様の症状を呈する尿路感染症,膀胱・尿道結石症,過活動膀胱,膀胱癌(特に上皮内癌)などの疾患の否定

    なお,米国の症例集積研究(Interstitial Cystitis Data Base:ICDB)の基準では,症状だけで膀胱鏡所見を必要としていない。

    ▶私の治療方針・処方の組み立て方

    自覚症状の聴取から鑑別疾患の否定を行う。除外診断より間質性膀胱炎が疑わしい場合,膀胱粘膜の生検(上皮内癌の組織学的否定)を兼ねて,治療ともなる麻酔下での膀胱水圧拡張術を行って最終診断を行っている。

    残り2,549文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    関連書籍

    関連求人情報

    公立小浜温泉病院

    勤務形態: 常勤
    募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
    勤務地: 長崎県雲仙市

    公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
    現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
    2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
    6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

    当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
    2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
    又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

    ●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
    今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

    もっと見る

    関連物件情報

    もっと見る

    page top