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第二の瘢痕[痛み探偵の事件簿(5)]

No.4982 (2019年10月19日発行) P.38

須田万勢 (諏訪中央病院総合診療科/リウマチ膠原病内科,聖路加国際病院リウマチ膠原病センター)

監修: 小林 只 (弘前大学医学部附属病院総合診療部)

登録日: 2019-10-18

最終更新日: 2019-10-16

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〈あらすじ〉ある日,渡村リウマチクリニックに,関節リウマチで治療中の女性が右手の痛みを訴えて再診した。関節リウマチの再燃を疑う渡村。さて,本当の痛みの原因はどこにあったのだろうか?

   

今月も私のケースファイルから興味深い右手痛の症例を紹介しよう。

その日,関節リウマチで3カ月前から抗リウマチ薬治療をしている25歳の女性が私の定期外来にやってきた。覚えていらっしゃる方もいるだろうか,以前,膝外側の痛みを総腓骨神経のハイドロリリースで治療した方だ(4970号参照)。

その後すっかり膝のほうはよくなり,全身の関節痛もかなりよくなってきた。するといままで他の痛みにまぎれてあまり気にならなかった右手尺側の痛みが気になってきたという。
詳しく病歴を取ってみると,患者データのようになる。

 

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