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【人】荒井秀典さん「フレイル対策で健康寿命を延ばすことがミッション」

No.4764 (2015年08月15日発行) P.16

荒井秀典 (国立長寿医療研究センター副院長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-14

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  • 荒井秀典さん(Arai hidenori)

    国立長寿医療研究センター副院長

    1959年福井県生まれ。84年京大卒。2003年京大院加齢医学講師、09年同人間健康科学系専攻教授、15年から現職。今年4月同センター老年学・社会科学研究センター長併任。日本サルコペニア・フレイル研究会世話人代表。

    「フレイル対策で健康寿命を延ばすことがミッション」

    日本老年医学会は、加齢に伴う機能変化や生理的予備能の低下によって健康障害を招きやすい状態を「フレイル」と名付け、その予防の重要性を啓発している。

    同学会のフレイルワーキングで座長を務めたのが荒井さん。今年1月からは国立長寿医療研究センターに移り、名実ともに日本のフレイル研究を主導することになった。

    「1年くらいでゆっくり体重が減り、疲れやすさ、体力の衰えを訴える患者さんがいます。検査して異常がないと『年齢のせい』と片づけてしまいがちですが、それはフレイルの状態です。ですから読者の先生方には、フレイルの患者をしっかり指導して、生活機能の向上を図っていただきたいですね」

    フレイルは、適切に介入することにより再び健常な状態に戻すことができる“可逆性”を有する。「まずはタンパク質とビタミンDの摂取を十分に行い、運動習慣をつけること。そして、社会参加を積極的に行い、ワクチン接種などにより感染予防に努め、薬剤の多剤併用に注意することが大事です」

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