【質問者】
後藤 穣 日本医科大学耳鼻咽喉科准教授
【新規アレルゲン感作などの予防作用によって長期経過において症状を改善】
アレルギー性鼻炎は,発症の低年齢化と自然寛解率の低さから,いわゆる働き盛りの世代に患者が多く,日常生活のQOLが著しく低下すると報告されています。したがって,症状の抑制だけでなく,職場や生活環境をふまえQOLを考慮した治療が求められています。様々な薬物も開発され,薬物療法により症状は軽減し,QOLも向上していますが,寛解を含めた自然経過を改善する可能性があるのは,アレルゲン免疫療法のみです。近年スギおよびダニ特異的舌下免疫療法も臨床応用され,治療の選択肢が広がっています。
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