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『CKD診療ガイドライン2018』、ガイドとガイドラインを統合し、全面改訂【まとめてみました】

No.4920 (2018年08月11日発行) P.8

登録日: 2018-08-09

最終更新日: 2018-08-07

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日本腎臓学会は、2018年6月、『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018』を発刊した。同学会は、2007年にかかりつけ医向けの『CKD診療ガイド』を、2009年には腎臓専門医向けの『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン』を出版し、いずれも改訂を重ねてきた。今回、かかりつけ医と専門医の双方の利用を想定し、2つを統合する形で全面改訂した。CKD診療GL2018は、同学会のホームページで閲覧できる。

CKD診療GL2018は、全17章から成り、それぞれクリニカルクエスチョン(CQ)と推奨、エビデンスのグレードと推奨の強さ、解説、文献が記載されている。CQは全57項目。加えて、第1章「CKDの診断と意義」には、CKDに関する総論的な内容が記載され、第16章「糖尿病性腎臓病(DKD)」には、この新たな疾患概念の総説が含まれる。4つの指定難病は、第17章「難治性腎疾患」に一括されて内容も簡潔化され、必要に応じて参照できる専門的なGLが紹介されている。

DKDを初めて取り上げ多因子介入を推奨

本GLの対象患者は、すべての重症度のCKD患者であるが、末期腎不全(ESKD)に達した維持透析患者や急性腎障害(AKI)患者は除外されている。

一方、本GLでは、日本腎臓学会として初めてDKDが取り上げられ、1章が当てられた。DKDは、典型的な糖尿病性腎症(DN)に加え、顕性アルブミン尿を伴わないまま糸球体濾過量(GFR)が低下する非典型的な糖尿病関連腎疾患を含む概念で、さらに糖尿病と直接関連しない腎疾患患者が糖尿病を合併した場合を加えた概念が糖尿病合併CKDである(図)。



DKDの検査としてアルブミン尿の測定が推奨され、浮腫を伴う場合はループ利尿薬が推奨されている。また、DNを含めた血管合併症の発症・進行と総死亡率の抑制を目的とする集約的治療として、生活習慣の修正(適切な体重管理[BMI 22]、運動、禁煙、塩分制限食など)と、現行ガイドラインで推奨されている血糖(HbA1c 7.0%未満)、血圧(130/80mmHg未満)、血清脂質(LDLコレステロール120mg/dL未満、HDLコレステロール40mg/dL以上、中性脂肪150mg/dL未満[早朝空腹時])の管理目標値を目指す多因子介入が推奨されている。

DKDについては2017年10月、日本腎臓学会と日本糖尿病学会の両理事長が“STOP-DKD宣言”に調印し、今後、日本におけるDKDの実態調査、病態解明、治療法の開発に両学会が協力して取り組むこととなった。

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