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(6)職員の声が聞こえない!【3章 「聞く」ことで新しい前進】[特集:患者満足度を上げる院内・院外広報]

No.4727 (2014年11月29日発行) P.59

石田章一 (NPO法人日本HIS研究センター)

登録日: 2016-09-01

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  • どうして「職員の声を聞くこと」がそんなに大事なのでしょうか。「利用してくれる市民に対してなら,そうした努力はわからないわけではないが,職員と言えば施設側にいる人間でしょう」という疑問を持ったままの人もいるのではないでしょうか。まさに,「いまさら聞けない…」という言葉がピッタリですが,案外,そんな悩みを持ったままという病院関係者も多いのではないでしょうか。
    広報というコミュニケーション活動の考え方の中に「対象」についての話があります。広角レンズで見れば,広報の対象は広く漠然とした「一般社会」という存在になります。しかし,もっと近づいていくと企業なら「業界」とか「流通」「ユーザー」などがあり,医療機関なら「医療界」とか,それぞれの「学会」という括りがあり,一方には「地域社会」などの存在があります。そして,さらに近づいた先に,市民サークルや各種グループがあり,その先に親族,家族,友人などとなり,その都度,リアリティが明確になります。言いたいことは,広報が扱わねばならない対象は,想像するよりかなり広いということです。大変ザックリした説明で恐縮ですが,この点でも,一定の具体的な属性を対象とする広告と,社会全体を認識していないと仕事にならない広報の違いがあるのです。

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