株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

対応した職員との面談要求をどうして拒否するんだ![病院トラブル─事務方の解決法(30)]

No.5212 (2024年03月16日発行) P.62

大江和郎 (元東京女子医科大学附属成人医学センター事務長)

登録日: 2024-03-13

最終更新日: 2024-03-12

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

クレーマーと言われる患者の中には,ハードクレーマーと呼ばれる方もいます。医療機関でも,大変やっかいで対応に苦慮する患者でもあり,対応する職員の疲弊も大きく,嫌気がさして退職する職員もいます。

 患 者  :先日対応した受付の事務員はいるか?

 事務員  :本日は休暇を取得しておりまして,代わりに私が対応させて頂きます。

 患 者  :君じゃ話にならないよ! 俺は先日の事務員と話がしたいんだよ!

 事務員  :先日もご自宅に電話をかけたときに「もういいです」と言って切りましたよね。本日は上司と2人で対応させて頂きます。

 患 者  :先日の話の撤回をしてもらいたい。とにかく対応ができてない受付の事務員と話がしたいんだ!

正しい対応はどちら?

①失礼な対応をしたことをお詫びします。本日,本人は休暇を取得していますので,出勤したらお会いできる日を調整させて頂きます。それでよろしいでしょうか?

②不快な思いにさせてしまったことについてはお詫びいたします。本日,本人は体調を崩して休んでおり,代わりに責任者の私が話をうかがいます。本人との面談要求には応じることはできませんし,また,これ以上の要求には当院としても応じることができません。どうぞお引き取り下さい。

事務長の見解

患者の中には,対応した職員と直接話ができるまで引き下がらない方もいます。対応のまずさがトラブルを引き起こした場合には,医療機関側で指導することを約束して,本人以外の職員が対応にあたることが重要です。したがって,①のように本人と面談できるように日程を調整するのではなく,②のように医療機関側の姿勢を示し,それでも納得しないようであれば要求を拒否することが重要です。

詳しく解説すると……

プレミアム会員向けコンテンツです(連載の第1~3回と最新回のみ無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

関連物件情報

もっと見る

page top