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ICPCを用いたプライマリ・ケアにおける研究─家庭医療における受診理由の意味とは[プライマリ・ケアの理論と実践(29)]

No.4976 (2019年09月07日発行) P.8

髙栁宏史 (熊本大学病院地域医療支援センター)

登録日: 2019-09-05

最終更新日: 2019-09-04

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SUMMARY
ICPCはプライマリ・ケア領域における診療をコード化する世界共通のコード分類である。特徴のひとつとして,エピソードオブケアの概念がある。本稿ではICPCの開発経緯や特徴を概説し,それを活用した研究について紹介する。

KEYWORD
エピソードオブケア
ひとつの健康問題における受診から最終的な転帰までケアの経過のこと。ICPCではひとつの健康問題について,その経過中の受診理由,診断,診療行為のそれぞれの関連性について分析・検証(エピソード分析)することができる。


髙栁宏史(熊本大学病院 地域医療支援センター)

PROFILE
熊本県熊本市出身。福島県立医科大学にて家庭医療を学び,現在は熊本大学の教員として医学生に家庭医療学を紹介する。日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医・指導医。医学博士

POLICY・座右の銘
苟(まこと)に日に新たに,日日に新たに,又日新たなり。


1 ICPCとは

プライマリ・ケア国際分類(International Classification of Primary Care:ICPC)は国際家庭医機構(World Organization of Family Doctors:WONCA)の国際分類委員会が開発したプライマリ・ケア領域の診療内容の世界共通のコード分類である。世界保健機関(World Health Organization:WHO)のその他の国際分類とも互換性を持ち,世界保健機関国際分類群(World Health Organization Family of International Classifications:WHO-FIC)の1つでもある。ICPCは日本の傷病分類のベースとなっている疾病および関連保健問題の国際統計分類(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems:ICD)とは異なる発展を遂げ,他にはない特徴を持っている。

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