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身体表現性障害

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-29
山田和男 (東京女子医科大学東医療センター精神科教授)
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  • ■疾患メモ

    身体化を主症状とする精神疾患を身体表現性障害(somatoform disorder)と言う1)

    身体化症状とは,適切な検索を行ってもその症状をうまく説明できない身体症状(訴え)である。具体的には,胃内視鏡などでの検査上は正常であるのに,食欲もなく胃の不快感が続くといったようなものである。狭義の身体化は,心理的な因子(ストレス要因や心的葛藤)が背景にあって起こる身体症状をさすが,広義には心理的な因子によらなくとも身体化と言う。

    一般医療機関を受診する患者の約20%が,身体表現性障害と診断されるというデータがある。

    これまで不定愁訴や自律神経失調症などと呼ばれていた疾患の多くが,現在では身体表現性障害であったと考えられている。神経症,心因性○○,ヒステリー,慢性疼痛,慢性疲労症候群などと診断されるものの多くも身体表現性障害に含まれるであろう。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    症状は部位・形態ともに多岐にわたるが,頭痛,動悸,胃部不快感,腹部膨満感,背部痛(腰痛を含む),めまい,頭重感,口渇,倦怠感,四肢の疼痛・だるさ・しびれ感などが多い。

    【検査所見】

    心理検査を含めて,身体表現性障害を鑑別するための特異的な検査は存在しない。

    身体表現性障害と診断するためには,当該患者の訴えている身体症状が身体化症状であることを確定する必要がある。そのためには,適切な検索(各種検査)により,当該の身体症状から考えられうるすべての身体疾患(器質的疾患)の除外診断を行う。

    さらに,うつ病などの身体化症状を呈しうる他の精神疾患の除外診断を行う。

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