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硝子体出血

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
吉田茂生 (九州大学大学院医学研究院眼科学分野准教授)
石橋達朗 (九州大学病院病院長)
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  • ■疾患メモ

    硝子体出血とは,様々な部位からの出血が硝子体腔の中に溜まった状態を言う。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    眼に入る光は,角膜,水晶体,硝子体を経て網膜に結像することで視覚として認識される。光の通過路である硝子体は良好な視覚を得るため,正常では高い透明性を維持している。硝子体出血は,網膜,脈絡膜,毛様体,虹彩など様々な部位から出た血液が硝子体中に浸入,拡散することで生じる()。

    17_51_硝子体出血

    多くの場合,霧視や著しい視力低下を自覚する。硝子体は99%が水分であり,いったん一定量以上の血液が硝子体内に浸入すると容易に硝子体中に拡散し,硝子体混濁を生じるためである。

    硝子体出血が少量の場合は,硝子体中の出血が網膜に投影され飛蚊症を自覚する。突然,墨を流したような黒い影が広がった,などと訴えることが多い。

    【検査所見】

    視力検査:著明な視力低下を認める場合が多い。

    細隙灯顕微鏡検査:水晶体後方の硝子体腔に,出血による赤みを帯びた混濁を認める。

    眼底検査:眼底がある程度見える場合,よく眼底を観察すると出血の原因がわかることがある。また眼底があまり見えない場合でも,僚眼の検査によって,糖尿病網膜症などある程度出血の原因を予想できる可能性がある。硝子体出血の色調は,出血してすぐは赤く見えるが,経過が長くなると,器質化して黄色~白色調を示す。

    超音波Bモード検査:眼底があまり見えない場合,診断に有用となる。硝子体と網膜との関係(後部硝子体剥離や網膜と硝子体の癒着など),網膜剥離の有無を調べる。

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