株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

5章:消化管

  • prev
  • next
  • 5:消化管-3【大腸憩室炎】

    30歳代,男性。右下腹部痛。

    ■体位・走査法

    仰臥位,右下腹部横走査。

    ■画像所見(図1

    ▶上行結腸に限局性の壁肥厚。

    ▶層構造は温存され,粘膜下層の肥厚が主体。

    ▶憩室に対応する突出した類円形の低エコー域と周囲脂肪織の肥厚。

    ▶憩室内に糞石が存在している場合には音響陰影を伴う。

    ■判読のポイント

    ▶限局性の壁肥厚,突出する憩室エコー,憩室エコー周囲の脂肪織の肥厚があれば大腸憩室炎の診断は確実である。

    ■鑑別診断

    上行結腸の憩室炎では虫垂炎との鑑別が重要であるが,超音波による鑑別は比較的容易である。

    ■正常画像との比較

    炎症のない憩室を認めることがあるが,その場合には憩室周囲の脂肪織の肥厚や大腸の限局性の壁肥厚が認められない点で鑑別可能である(図2)。

    眞部紀明(川崎医科大学検査診断学教授)

    このコンテンツは購入者限定コンテンツです(全文閲覧にはシリアル登録が必要となります)。
    コンテンツ購入はコチラから

    Webコンテンツサービスについて

    ログインした状態でないとご利用いただけません ログイン画面へ
    新規会員登録・シリアル登録の手順を知りたい 登録説明画面へ
    本コンテンツ以外のWebコンテンツや電子書籍を知りたい コンテンツ一覧へ

  • prev
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    page top