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緑内障ロングチューブシャント手術 【難治性緑内障に対する緑内障手術】

No.4892 (2018年01月27日発行) P.55

菅野 彰 (山形大学眼科)

登録日: 2018-01-29

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現在,緑内障に対するエビデンスに基づいた唯一確実な治療法は,眼圧を下降することである。最もスタンダードな緑内障手術であるトラベクレクトミーは,眼内の房水を強膜弁から結膜下に濾過し,角膜輪部の眼球結膜に濾過胞をつくることで眼圧下降を得る手術である。そのため,結膜癒着が高度な症例や,血管新生緑内障をはじめとする難治性緑内障では濾過胞形成が不十分となり,長期間にわたって十分な眼圧下降を維持することが難しい。

近年,そのような難治性緑内障に対しても効果が期待できる手術として緑内障ロングチューブシャント手術が注目されており,わが国では2012年から保険適用となった。現在,使用できるロングチューブは2種類で,バルベルトインプラントとアーメドインプラントがある。どちらもシリコン性のプレートとそれにつながるチューブからなる。

前房腔または硝子体腔に挿入したシリコン性のチューブを通して,眼内の房水が眼外に流れる。房水は最終的に赤道部強膜に固定されたプレート部から周囲の結合織に吸収され,眼圧下降が得られる。海外の大規模スタディTube Versus Trabeculectomy(TVT) studyでは,良好な成績が報告されている1)。わが国でも難治性緑内障に対する良好な成績が蓄積されつつあり,今後は症例数が増加すると考えられる。

【文献】

1) Gedde SJ, et al:Am J Ophthalmol. 2012;153 (5):789-803.

【解説】

菅野 彰 山形大学眼科

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