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04 かぜの初期[【実践】ちょいたし漢方]

No.4683 (2014年01月25日発行) P.12

新見正則 (帝京大学外科准教授)

登録日: 2014-01-25

最終更新日: 2017-10-19

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  • 使い方の説明
    ▶保険適用漢方薬をできる限り優先して割り付けています。
    ▶処方の最後に<保>があればツムラの直接的病名が保険収載されています。
    ( )の番号や保険の適応病名はツムラのエキス剤に準じています。
    ▶特別な記載がない限り,成人は毎食前に1包ずつ,1日3回内服です。
    ▶子どもの1回量は小学生は1/2,幼稚園は1/3,それ以下は1/4包を筆者は目安にしています。
    ▶基本的にツムラ保険適用漢方エキス剤129種類(顆粒128種類+塗り薬1種類)の範囲での解説です。
    ▶一手目が効かないときは,併用せずに,二手目,三手目と切り換えて下さい。
    ▶西洋薬部分の「なし」とは,一般的に対処できる薬剤がないという意味です。
    ▶表中の「1日量」とは1日3回服用した場合,摂取することになる「煎じる前の生薬の量」のことです。


    Point① 漢方に興味を持ったら,まず自分自身と家族のかぜに使用しましょう。かぜに対する考え方は,まず初期消火です。かぜかなと思ったら飲むのです。西洋薬とは異なり眠気などは生じませんので仕事の能率が落ちることはありません。そして目標はじわーっと汗をかく(漢方用語では微似汗)ことです。

    Point② 汗が出なくてもダメ,汗の出過ぎもダメです。また麻黄含有漢方薬による不快な作用であるドキドキやムカムカもダメですね。

    Point③ 麻黄にはエフェドリンが含まれていますので,その交感神経刺激作用が不快に感じる人がいます。

    基本となる西洋薬

    PL®顆粒/メジコン®/ムコソルバン®/トランサミン®/カロナール®など

    一手  まずこれをためしてみよう

    大人(がっちり):麻黄湯(27)<保>
    大人(中肉中背):葛根湯(1)<保>
    大人(虚弱):麻黄附子細辛湯(127)<保>
    女性:桂枝湯(45)<保>
    高齢者:香蘇散(70)<保>
    子ども:麻黄湯(27)<保>

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