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屋内全面禁煙を求め、署名264万筆【四師会合同会見】

登録日: 2017-08-10

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日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本看護協会の四師会が9日に合同会見を開き、受動喫煙防止対策を強化・実現するため、屋内全面禁煙を求める署名活動で264万3023筆集まったことを報告した。

四師会は、国内の受動喫煙対策が世界保健機関(WHO)から「世界最低レベル」に分類されていることや、受動喫煙により少なくとも年間1万5000人ががん等で死亡しているとの推計を問題視し、屋内全面禁煙とする国際水準の受動喫煙防止法や条例の制定を求める署名活動を今年5月に開始。主に会員の医療機関で、患者らの署名を収集した。

会見で日医の横倉義武会長は、たばこ関連団体等が分煙推進を訴えて集めた署名約117万筆の「倍以上」という目標を大幅に上回る結果となったことを強調。「健康を守る立場からは屋内全面禁煙をお願いしたい」とした上で、「一歩でも二歩でも進めることが大事。政治的なやり取りが続くだろうが、全面禁煙に近い法案になるような後押しをしたい」として、秋の臨時国会での法案提出を求めた。

署名活動の成果は、要望書として10日朝に加藤勝信新厚労相に提出。首相にも提出する予定だとしている。

「約270万筆の署名の多さは、国民の健康に対する関心の表れ」と話す横倉氏

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