お知らせ
2012年のがん罹患数は86.5万人 ［国立がん研究センター全国推計値］
国立がん研究センターは6月29日、日本のがん罹患数・率の2012年全国推計値報告書を公表した。2012年にがんと診断されたのは86万5238人（男50万3970人、女36万1268人）で、前年より1.4万人増加していた。推計値は地域がん登録データを活用して算出したもので、10回目。今回初めて全都道府県のデータが揃った。
人口10万対の年齢調整罹患率は365.6（男447.8、女305.0）で前年比-0.2。数年来増加傾向だったが減少傾向に転じた。部位別罹患数は多い順に男性で胃、大腸、肺、前立腺、肝、女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮。
報告書では標準化罹患比（図）・死亡比の全国分布を全部位、部位別に掲載。男の全部位では、標準化罹患比・死亡比ともに北海道、東北地方、山陰、九州北部で高い傾向が見られた。女の全部位では、死亡に見られる都市圏への集積が罹患でもより強調されていた。
報告書は国立がん研究センターのHPに掲載されている。
（http://ganjoho.jp/data/reg_stat/statistics/brochure/mcij2012_report.pdf）
