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ジカ熱「流行地渡航後8週間は避妊を」 [感染研リスク評価]

No.4809 (2016年06月25日発行) P.13

登録日: 2016-06-25

最終更新日: 2016-12-07

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国立感染症研究所は16日、中南米地域を中心に流行が続いているジカウイルス感染症(ジカ熱)のリスクアセスメントを改訂した。
新たなリスクアセスメント(表)では、ジカウイルスの性行為感染の可能性を示す知見の蓄積を踏まえ、流行地への渡航後帰国した男女に避妊を推奨する期間を、従来の4週間から8週間へ延長。妊娠中のジカウイルス感染と出生児・胎児の先天異常との因果関係を認めた上で、妊婦の流行地域への渡航を控えるよう改めて勧告している。
ジカ熱の性行為感染リスクについては、発症後41日程度まで感染性を持つウイルスが精液中で維持される可能性を示す報告が今月、『Lancet』誌に発表された。また、母子感染リスクを巡っては、世界保健機関(WHO)の緊急委員会が14日、ジカウイルスが小頭症等の先天異常、ギラン・バレー症候群の原因であることに「科学的な合意が得られた」と結論づけた。


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