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血清クレアチニン巡り議論 [特定健診・保健指導検討会]

No.4795 (2016年03月19日発行) P.10

登録日: 2016-03-19

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厚生労働省の「特定健康診査・特定保健指導の在り方に関する検討会」は11日、特定健診・保健指導での血清クレアチニンの取り扱いを議論した。
血清クレアチニンは前回の特定健診・保健指導の見直しの際、健診項目への追加が見送られた。
11日の会合で参考人の渡辺毅氏(福島労災病院)は、特定健診と慢性腎臓病(CKD)に関する公的研究事業で得られた知見を紹介。「特定健診でのCKDのスクリーニングと保健指導・受診勧奨の適応の判定には、尿蛋白と血清クレアチニン検査に基づく推定糸球体濾過量の両者が必須」と説明した。
委員からは、血清クレアチニン検査を医師の判断によって実施される「詳細な健診項目」に位置づけてはどうかという意見や、5歳刻みなど定期的な間隔で実施してはどうかという意見があがった。
特定健診での血清クレアチニンの位置づけについては、6日に開かれた日本慢性腎臓病対策協議会の講演会で、日本医師会の羽鳥裕常任理事が「9割方、次の見直しで入る」と述べている。

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