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日本脳炎ワクチン、2016年度は9歳児に積極勧奨

No.4788 (2016年01月30日発行) P.8

登録日: 2016-01-30

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厚生労働省は20日、自治体の厚労部局長向けに開いた説明会で、2016年度の日本脳炎ワクチンの定期接種について、9歳児の積極的勧奨を実施すると発表した。
日本脳炎ワクチンの定期接種の対象年齢は、1期が生後6カ月以上7歳6カ月未満、2期が9歳以上13歳未満。同ワクチンは接種後の重症の急性散在性脊髄炎(AD
EM)の発生を踏まえ、2005年5月から10年3月まで積極的勧奨が差し控えられ、希望者のみの接種となっていた。
同省によると、2016年度は9歳児(2007年度生)の2期接種の積極的勧奨を再開。また、18歳(1998
年度生)と、10~14歳のうち積極的勧奨が差し控えられていた期間中に1期・1期追加を完了した者にも2期接種の勧奨を実施する。
このほか、定期接種化に向けて検討が進められているおたふくかぜワクチンについては、「仮に広く接種をするに当たっては、より高い安全性が期待できるワクチンの承認が前提」とした厚生科学審議会分科会の意見に基づき、同省が新たなMMRワクチンの開発をメーカーに要請。2016年度も議論を継続する。


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