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口臭症[私の治療]

No.5216 (2024年04月13日発行) P.47

中島純子 (東京歯科大学オーラルメディシン・病院歯科学講座准教授)

登録日: 2024-04-15

最終更新日: 2024-04-09

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  • 口臭とは,本人または第三者が不快と感じる呼気の総称であり,生理的口臭と病的口臭に分類される。
    生理的口臭は,一般的な生理的口臭(加齢性口臭,起床時口臭,空腹時口臭,緊張時口臭,疲労時口臭など),ホルモンの変調などに起因する生理的口臭(妊娠時口臭,月経時口臭,思春期口臭,更年期口臭),嗜好物,飲食物・薬物による生理的口臭〔ニンニク,アルコール,薬物(活性型ビタミン剤)など〕,に分類される。
    病的(器質的・身体的)口臭は,歯科口腔外科領域の疾患として歯周炎,特殊な歯肉炎,口腔粘膜の炎症,舌苔,悪性腫瘍,などが挙げられる。また,耳鼻咽喉科領域の疾患として,副鼻腔炎,咽頭・喉頭の炎症,悪性腫瘍などがある。全身(内科)疾患として,糖尿病(アセトン臭),肝疾患(アミン臭),腎疾患(アンモニア臭),などがある。

    ▶診断のポイント

    ガスクロマトグラフィーや口臭測定器を使用し,揮発性硫化物の濃度を測定する。口臭測定器の多くは揮発性硫黄化合物(VSC)(主に硫化水素,メチルメルカプタン,ジメチルサルファイド)の濃度を測定している。しかし,呼気にはVSC以外の多くの成分が含まれているため,機器測定は口臭そのものを測定しているわけではない。また,口臭の原因疾患の検索として,重度歯周炎,副鼻腔炎,腫瘍などの壊死組織,全身疾患などの病態を確認する。

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