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北海道での日本脳炎定期接種、知事の判断を尊重 [厚科審]

No.4717 (2014年09月20日発行) P.11

登録日: 2014-09-20

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厚生科学審議会の予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会(岡部信彦部会長)は11日、北海道が全国で唯一、日本脳炎の定期予防接種を実施していないことについて対応を審議した。
北海道では過去10年以上、日本脳炎の患者は発生していないが、道在住者から「北海道で生まれ育った子どもも、将来的には国内の日本脳炎発生地域や海外で生活することも考えられる。国は、国内全ての市町村で日本脳炎の予防接種を無料で実施してほしい」との申出があった。
北海道医師会と北海道小児科医会も、道や関係機関に定期接種化を働きかけ、署名運動を行っていた。
部会では、定期接種の実施の是非については北海道知事の判断を尊重することで意見がまとまった。また、現段階では、地域の実情を勘案して知事が予防接種を行う必要がない区域を指定することが可能となる予防接種法の規定自体の見直しも必要ないとの結論に至った。
今後、北海道の専門委員会において、疫学調査の結果や副反応の頻度等を分析し、年度内に報告書がまとめられる予定。

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